この記事では、ハムスターがゲージを噛む原因と対策、やってはいけない対処法をご紹介しています。
ハムスターがゲージを噛む主な原因は、ストレスの可能性が高く原因は様々です。
原因 | 対策 |
温度調節ができていない | 適切な温度調節をする(温度20〜25度)(湿度40〜60%) |
騒音 | ゲージの設置場所を変える |
ゲージの模様替え | ゲージサイズを見直す |
運動不足 | ゲージのレイアウトを見直す |
ゲージの外に出たい | 定期的にお散歩をさせる |
退屈 | おもちゃを与える |
歯を削りたい | かじり木を与える |
エサが欲しい | エサの量と時間を固定する |
ハムスターがゲージを噛む理由を特定することは難しいですが、ハムスターの様子を観察しながら、「これかな?」と思い当たる原因を探っていきましょう♪
ちなみに、
筆者のcheeは、過去にゴールデン、現在はジャンガリアンを飼っています。
これから詳しく解説していくので参考になれば幸いです。
ハムスターがゲージを噛む理由
ハムスターがゲージを噛む理由は、ストレスを感じている可能性があります。
しかし“ストレス”といっても以下のように様々な理由が挙げられます。
- 温度調節ができていない
- 騒音
- ゲージの模様替え
- 運動不足
- ゲージの外に出たい
- 退屈
- 歯を削りたい
- エサが欲しい
思い当たる原因はありましたか?
ハムスターはとても繊細な動物で、ちょっとしたことで大きなストレスを感じてしまいます。
そして溜まったストレスを解消するために、ゲージを噛んでいる可能性が高いので様子を見ながら原因を見つけてあげましょう。
それでは一つずつ詳しく解説していきますね。
温度調節ができていない
全身、毛で覆われているハムスターは、人間のように汗をかくことができないので体温温調節が難しいです。
しかし、適切な温度調節ができておらずストレスを感じている可能性があります。
騒音がする環境
ハムスターは、夜行性のため聴覚が優れているので大きな音にさらされると、ストレスを感じることがあります。
人間には聞こえない超音波も聞き取ることができるほどで、ゲージの設置場所によってはストレスを感じやすくなっている可能性があります。
ゲージの模様替え
ゲージの掃除をするタイミングなどで、頻繁に模様替えをしていると居心地が悪くストレスを感じている可能性があります。
おしゃれな配置や見栄えの良い配置も素敵ですが、ハムスターにとってお気に入りの配置を見つけてあげることを心がけてみましょう♪
運動不足になっているのかも
ハムスターが運動不足になっていると、体内時計のリズムが崩れたり肥満や病気などに繋がる可能性があります。
ゲージの大きさやレイアウトによっては、満足に運動ができずにストレスを感じてしまっている場合があるので様子を見てみましょう。
ゲージの外に出たい
ハムスターは、自分の縄張り周囲の様子を確認する習性があります。
そのため、一度ゲージの外に出すと自分の縄張りだと思い、ゲージの外のパトロールやその場所にいきたがっている可能性があります。
ここから出して!
退屈で構ってほしい
ハムスターでも退屈になると、遊んでストレスを発散します。
回し車やおもちゃなどが無かったり、長期間構ってあげなかったりすると退屈になり、ゲージを噛んでいる可能性があります。
歯を削りたい
ハムスターや齧歯類(げっしるい)の歯は、常に伸び続けています。
やわらかい食べ物を食べ続けていると、歯がすり減らずに伸びすぎてしまうこともあるので、ゲージを噛んで歯を削っている可能性があります。
エサが欲しい
ゲージを噛むとエサをくれると思っているだけの場合もあります。
過去にゲージを噛んでいるタイミングでエサをあげたことがあると、「ゲージを噛むとエサをくれる」と学習している可能性があります。
上記のように、ストレスだけが原因ではなく何か訴えている場合もありますよ。
原因を特定するのは簡単ではないですが、次のご紹介する対処法を試しながら、ハムスターにとって心地よい環境を探ってみましょう。
ハムスターがゲージを噛む時の対策
ハムスターがゲージを噛むのをやめさせたい時の対策をご紹介します。
ストレスを感じているかもしれない……
ゲージの外に出たいだけかも知れない……
ゲージを噛む原因を突き止めるのは難しいので、様子を見ながら心当たりのある事を試してみて下さいね。
- 温度は20〜25度、湿度は40〜60%を保つ
- 騒音の少ない場所にゲージを設置する
- ゲージの大きさを見直す
- ゲージのレイアウトを見直す
- お散歩をさせる
- おもちゃを与える
- かじり木を与える
- エサを与える時間を決める
ゲージを噛む理由は、ハムスターの種類や環境によって様々な理由が挙げられます。
次に、上記の内容を詳しく解説していくので、「これかも」と思ったら是非試してみて下さいね。
温度は20〜25度、湿度は40〜60%を保つ
ハムスターを飼育する際に気をつけたいのが、温度調節です。
ハムスターに適している温度は20〜25度、湿度は40〜60%を保つように、ゲージに温度計を取り付けるなどして温度調節をしましょう。
体温調節ができていないとストレスを感じてしまうだけでなく、10度を下回ると“疑似冬眠状態”になってしまうことがあり、場合によってはそのまま亡くなってしまうこともあるので注意が必要です。
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騒音の少ない場所にゲージを設置する
ゲージの設置はできるだけテレビの近くや、頻繁にドアの開け閉めが行われる場所から距離を取ることが理想です。
ハムスターの聴覚は、人間のおよそ4倍もあると言われており人間にとっては小さな音や振動も、ハムスターにとってはストレスになってしまう場合があります。
- テレビの横
- ドアの横
- タンスの上
上記のように音や振動の多い場所に設置している場合は、移動させてあげることをおすすめします。
ゲージの大きさを見直してみる
ゲージが小さいと、運動不足になりストレスの原因に繋がることがあります。
<ゲージサイズの目安>
ゴールデンやキンクマなど | ジャンガリアンやロボロフスキーなど |
45×65センチ前後 | 30センチ前後 |
上記のサイズを目安に、ハムスターのサイズに合わせて回し車や隠れ家を設置しても、走り回る余裕のあるサイズがおすすめです。
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ゲージのレイアウトを見直す
ゲージ内のレイアウトを決めるポイントは、「同線を意識する」こと「死角をつくる」ことです。
特に、隠れ家は安心できる場所なので、暗いゲージの奥に設置してあげましょう。
いつも他の場所で寝ている場合は、隠れ家の場所が気に入っていない可能性があるので機嫌を見ながら変えてみて下さいね。
定期的にお散歩をさせる
ハムスターは好奇心旺盛な動物なので、ゲージの外をお散歩させてあげると運動不足解消やストレス発散になります。
しかし、一度お散歩した場所を自分の縄張りだと思うとゲージを噛んで外にでたがるので、お散歩の時間をある程度固定しておくと良いですよ。
「隙間に入ってしまったり迷子になってしまうかも」と心配な場合におすすめのグッズがあります。
ハムスターを専用のボールの中に入れて、コロコロ自由にお散歩させられる「ランナーボール」という便利なアイテムがあるのでチェックしてみて下さいね。
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我が家でも愛用しているランナーボール。
安全にお散歩できるのでとっても便利でおすすめです!
おもちゃを与える
ゲージの外に出せなかったり、「退屈そうだなぁ」と思う時は、ハムスターにおもちゃを与えてあげましょう。
特に狭い場所や暗い場所が好きなハムスターは、パイプやトンネルながおすすめです。
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かじり木を与える
ハムスターの歯は成長し続けるため、かじり木を与えることで歯の健康を維持できます。
かじることで本能が満たされストレス発散にもなるので、ゲージの中で過ごしているハムスターにとって良い刺激となります。
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エサを与える量と時間を決める
エサを与える時間と量を決めておくと、健康や規則正しい生活リズムを身につけます。
ハムスターが食べる物といえば「ひまわりの種」や「ミックスフード」を思い浮かべますが、実は主食にするのは不向きなのです。
ハムスターの主食には「ペレット」と「新鮮な水」を与えてあげましょう。
かねこ動物病院によると、エサの適正量は以下のように説明しています。
(前略)ペレットはできるだけ毎日同じ時間に適正量を(ちゃんと量って)与えて下さい。ハムスターに必要な食餌量の目安は体重の5~10%程度です。体重100gのゴールデンなら5~10g程度、体重40gのジャンガリアンなら2~4g程度です。おやつを与える際はその分ペレットの量を減らしてください。また、上記の量はあくまでも目安の量になりますので、体重測定をしっかり行い個体ごとに微調整が必要になります。
かねこ動物病院
エサをあげるタイミングは我が家の場合、夕方にあげていますが自身の生活に合わせて固定した時間に与えてあげて下さいね。
やってはいけない対処法
ハムスターがゲージを噛んでいる時の対処法を検索すると、「息を吹きかける」「わさびを塗る」というワードがありますが、やってはいけない対処法なので注意しましょう。
息を吹きかけるとハムスターが驚いてしまい大きなストレスを与えてしまう可能性があります。
さらに、わさびには刺激が強く「アリル芥油」という有毒物質が含まれているため、ハムスターの胃や粘膜を傷つけてしまう恐れがあるのです。
息を吹きかけたりわさびを塗ることは、一時的にやめますが根本的な解決策にはならず、健康に良くない影響を及ぼす可能性があるので絶対にやめましょう。
まとめ
<ハムスターがゲージを噛む理由と対策>
温度調節ができていない | 適切な温度調節をする(温度20〜25度)(湿度40〜60%) |
騒音 | ゲージの設置場所を変える |
ゲージの模様替え | ゲージサイズを見直す |
運動不足 | ゲージのレイアウトを見直す |
ゲージの外に出たい | 定期的にお散歩をさせる |
退屈 | おもちゃを与える |
歯を削りたい | かじり木を与える |
エサが欲しい | エサの量と時間を固定する |
<やってはいけない対処法>
- 息を吹きかけるのはNG
- わさびを塗るのはNG
ハムスターはとても繊細な動物なので、些細なことでもストレスを感じてしまいます。
体調や行動を見ながら、記事でご紹介した対処法を試してみて下さいね♪